【自分の人生を探している人にオススメ】自身を赤裸々に発信する”永田カビ”。【精神疾患/発達障害の私のオススメ漫画】
こんにちは!
今日はタイトルにもかいたとおり、
永田カビさんのご紹介です!
永田カビさんの魅力や漫画の紹介をさせていただきますが、ネタバレ防止のため漫画の説明はサラッと感想程度に納めさせていただいております。
永田カビ(敬称略)とは
永田カビさんは個人のリアルを描いたエッセイ系の漫画家さんです。
活動軸をどこにおいているかはよく存じ上げていないのですが、ネットがメインみたいです。ピクシブ(Pixiv)でバズったのがキッカケだった・・・・はず。(恥ずかしくもなかなかのにわか具合)
長年うつと戦っている彼女ですが、彼女の作品はその日常を等身大の彼女として常に描いており、「こんなことまでかいちゃうの?」と、ついドキッとしてしまうような体験まで細かく描いています。
彼女の漫画の魅力
彼女の第一の魅力は、全てを赤裸々に描いていること。
長年精神疾患に苦しむ彼女自身が題材なので内容自体は結構ヘビーなんですけど、かわいらしいイラストが特徴的でスラスラっと読めてしまいます。しかもかなり共感を得られ、考えさせられる内容が多いです。彼女の漫画では「彼女の気付き」を非常にわかりやすくイラストと文字で説明されています。彼女の気付きにより自分も考えさせられ、自己分析が非常に捗りました。
精神疾患者がよく使うワードが漫画の中でも何度も登場するので、そうした世界がよくわからないかたにとっては一種の勉強本になると思います。先ほどもかきましたが、勉強本とはいえめちゃくちゃわかりやすいのでめちゃくちゃオススメです。
自身との葛藤、周りの環境との差によるジレンマなど・・・・かなりリアルかつわかりやすく描かれています。自分を重ねて読んでしまう人も多いと思います。人を自分の世界に引き込む天才作家さんです。
実体験を踏まえた上で私の共感点は様々ですが、長年鬱と戦っている彼女の人生のなかではたくさんの「こんなことがおこってしまうのか」という未知の世界があります。
永田カビの作品 〜個人的感想を添えて〜
今回この記事をかくにあたって、1からまた全話読み直しました。(軽いネタバレあり)
さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ
彼女がエッセイ漫画をかくに至る全てが、ここにつまってます。
親のご機嫌とりをしていたこれまでの自身の殻を破り、寂しさを埋めるためにレズ風俗にいく話。一見ぶっとんだ話ですが、内容もなかなかにぶっとんでいます。しかしその内容は彼女にとっての人生の中での大きな変化や決断、改革が詰まっています。
最後の台詞、「親不孝が怖くて自分の人生生きられるか!」
これだけ聞くと賛否両論あるかと思いますが、彼女の殻を大きくぶち破った瞬間だと思いました。
この漫画の中で考えさせられること、自分自身を重ねること、ビビッと衝撃が走るようなことが多々あり、かなり内容的には密でした。
私は今まで親の評価を気にして生きてきました。親を安心させるために生きてきましたし、もちろん今でも人間として子供として、親に気をつかう部分はあります。
しかし私のいきすぎた親への意識が生きづらさの原因のひとつでもあったのです。無職になってから親のことを考えることはたくさんありましたが、最終的にこうしてブログで赤裸々に自身を発信している点では、永田カビさんから大きな影響を受けています。
一人交換日記
こちらは2巻にわたって。
永田カビさんは「一人交換日記」というものを長年しているらしく、その日記の内容のお話です。
永田カビさんのその時その時のリアルが細かに描かれています。家族とのことや恋愛、友人との関わりを通して彼女自身の心情や状態の変化がわかります。
「あのときはこうかいたけど今はちがう」とか「今はこう思うけどきっとこうなんだろう」とか、正解のない考えを右往左往しているその様はまさに人間そのものです。
永田カビさんは自己分析に非常に長けている方です。長年鬱で苦しんでいる中でやっと導き出した答え、その後その答えが「間違っていた」と改められるような賢さも兼ね揃えてます。そしてそれをポップに漫画で描くことができる天才です。
私も自己分析は割と好きですし、自己分析を中学のころからやってきましたが、自分の誤りに気づくのは簡単なことではないです。
なんていうかな。さっきからかなり抽象的にしかかけてなくて本当に申し訳ないんですけど、本当に人間味に溢れた人なんです。そして自分の生き方とか自分のあり方とか、「自分自身」に妥協せずこだわる人。それをここでも赤裸々にかいているから是非読んで欲しい。
現実逃避してたらボロボロになった話
アルコール摂取過多で膵炎にかかり、入院〜退院したあとのお話です。本人は「こんなことかけるわけがない」とはじめは書く気がなかったようですが、”本当に自分がかきたいもの”に気づき、かいた漫画です。
どの作品とも同じように、自身の葛藤と強く戦っています。なによりも入院中の出来事がめちゃくちゃリアルに親しみやすく描かれている。精神病で入院したことのない私にはとても新鮮です。しかも自分にはない症状がたくさん描かれている。自分のやりたいことがなにかわからず迷走してしまったり、自分のやりたいことがわからないが故に自己肯定感をなくしてしまいお酒に逃げてしまう・・・・などといったリアルも描いています。私が今服用しているADHDのお薬も出てきて、親近感(?)がわきました・・・。ADHDの薬ってやっぱり良し悪しあるんだなぁ。
同じ世界にいるようでそうではない、言ってしまえば「私より酷」な方です。そうした重病患者のリアルが1000円程度でこんなにも簡単に知れてしまっていいのか・・・?
永田カビさんの漫画は私にとって、一種の参考書。
ぜひ読んでもらいたい漫画家さんです。(画像をクリックすると購入画面に進めます。)
さびしすぎて風俗に行ってきましたレポ(書籍版)
一人交換日記(1)(書籍版)
一人交換日記(2)(書籍版)
現実逃避してたらボロボロになった話(書籍版)
ピクシブで試し読みもできるので、ちょっと気になるかたも是非読んでみてください!
おまけ 〜母に読ませてみた〜
他の人が読むとどういう反応をするんだろうか。なにを感じるんだろうか。
そこから彼女の新たな魅力を知れるのではないかと思い、母に読ませてみました。
「こういう人もいるのか」
「漫画が面白かった」
「落ち込んでいる人の意識がこの漫画にひかれるのが怖い」
「永田カビさんは感受性が豊かだ」
「生きづらそうだ」
「自己肯定感が低いことで自身を苦しめている」
「心理状態が右葉曲折していて大変そうだ」
全て母の口から出た言葉です。
永田カビさんの漫画に惹かれている私の状態の心配をしてくれる母は優しいな・・と思いました。
母と共通しているところなのですが、正直レズ風俗いってみたレポでは私にない感性が非常に事細かに描かれており、「こういう人もいるんだ」と私も思いました。
・心理状態が右葉曲折している
・自己肯定感が低い
↓
生きづらい
上記のように繋がるんじゃないかなぁ。私も心理状態がよくコロコロ変わりますし、自己不信になったり、心理状態の変化による自己嫌悪に陥ることことも多いです。そうして24時間いろんなことを考え続け、疲れ果て、生きづらさを感じてしまうんだろうなぁ。
病気っていろんな病気が併発しやすいですからね。心と身体は表裏一体なので、病気にかかることでめげて、うつになる人もいます。私も今の状態からよくなるといった確信はない。毎日迷走しながら生きてます。
彼女も私もみなさんも、きっと迷走しながら「自分の人生」を探していることでしょう
永田カビさんを読んだ方へ。TwitterのDMでもLINE公式でもレポをくれると私が喜んで読ませていただきます!(笑)
あなたの毎日に少しでも希望が生まれますように。本日はこれにてサヨナラ〜!